※ この話は個人の見解によるもので、医学的な裏付けはありません。あくまでフィクション、参考情報、そんな風に考えている人もいるかもしれない、世界線が違う、アトランティス大陸は存在した。そんなレベルで読んでください。
この記事はギークハウス新宿界隈のアドベントカレンダー。26日目にして8日目を埋めたものです。
来年から就学前の健康診断で発達障害かどうかを診断してくれるそうです。
それとは全く関係なく、今年は入居した住民がオープンにしてたこともあり発達について割とうちで話題になりました。以前から、そういう「ケ」がある人結構いるよねーとか言ってはいたものの、あやふやなイメージをしてただけだったので、少し理解が深まったあげく、割と多くの人が該当するのではないかという勘違いをするようになりました。曰く
「実家を出て東京に住んでる人は発達」
という何かに訴えられても仕方ないくらいの範囲攻撃をしてしまうようになりました。とりあえずサイトによると…
…と、わかったようなわからないような説明です。たぶん正しいと思いますけど、こっちのほうがわかりやすいかも。
と、参照先を見たかどうかはわかりませんが、要は
の3つが存在し、住民の多くは上記2つに該当するようです。LDの人は周りにいるかどうかもまだ認識できてないのでよくわからず。 簡単にいうと
という話につながります。実家エリアを出ない人が圧倒的に多い中、未知で知 みたいな感じ。で、そういう症状がない一般の人?のことを「定型発達」と呼ぶようです。テンプレ的な成長を遂げている感じですね。 ここまでが一般的?な話で、ここからはさらに「個人の見解」が強くなります。ご注意ください。
うちのは、上記の2つの人種がほとんどでそうでない人は、馴染めずに短期間ででていく傾向が高いように思います。定型の人は、定型というだけあって、「みんなと同じ」ことが本人のメンタルにとって非常に安心感をもたらせるので、みんながやっていれば「正しい」。みんなと違っていれば「間違っている」という判断を下すことが多い傾向があります。決め台詞は「普通はxxxx」「xxxxは常識」です。ここで最初のほうに書いた
「実家を出て東京に住んでる人は発達」
に戻るわけですが、知り合いもいない世界である東京に不安なく飛び込んでしまう人は「こちら側」の人間である可能性が高くなります。その中でもいわゆる「大企業」に就職する人は一般的な人がみんな「正しい」と思ってしまう選択肢なので定型の可能性が残りますが、スタートアップ、ベンチャーとかが「いい!」と思ってしまう人は完全に「こちら側」であると思います。 そういう人たちを見たときに「発達障害」という言葉に違和感を覚えることはないでしょうか?彼らは障害者でしょうか?「違うんじゃないか?」というのが、いろんな人を見てきた結果の印象です。彼らは人類の多数派(マジョリティ)ではなく少数派(マイノリティ)であるがゆえに「変」という扱いを受けてるだけのような気もするし、ほんとに少しやばい人もいるような感じです。普通かどうかは多数かどうか、真ん中かどうかなどいろんな見方がありますが、はっきり違うものではなくあくまで連続した隣のどこかから違うと判定していると思います。
平均値,中央値,最頻値の求め方といくつかの例 | 高校数学の美しい物語 より
ということで、普通っぽい人(多動がないADHDの人は普通っぽく見えやすい)から、話がまったく通じない人(ひどいADHDは1対1でも会話が成り立たない、道を歩くだけで人にあたりまくるらしい)までいろんな人がいるわけですが、9時から5時まで働く日本社会の「普通の人」にはなれない、または、そうなる必要がないと思ってる人が多く、それができない、やらないがゆえに「障害」と扱われてる側面もあるっぽいです。
ADHDについてさらに掘り下げると、ADHDと定型の人の脳内を比べたイラストがわかりやすくて、バズってましたが、ほんとにこんな感じです。
鍵を持って家を出ようとする時の
— ココ・コインちゃん (@cococoinchan) June 27, 2018
通常の人の脳内と、ADHDの人の脳内
(私比較)
薬を久々に飲んだら脳が閑散としてるけどうるささがこのくらい違う pic.twitter.com/p4osyLTn26
定型の人は一つのことしか考えてないけど、ADHDの人はいろんなことを並列に考えています。たくさんのことを並列に考えた結果、何かが抜け落ちてしまったものがでると忘れ物とか約束をすっぽかすとかになります。この並列に考える能力が高く取りこぼしが無いと、いわゆる偉人のようになり、低くなるとうっかりさんになる印象です。
大企業型には少なく、スタートアップ、ベンチャーなどにADHDが多いと思われる理由もこの辺にあります。思考、好奇心の範囲が広いのでいろんなアイデアを生み出しやすく、多数のいろんなタスクをこなせる人はこちらのほうが向いてると思いませんか?
ようやく田舎の話です。田舎は変化を嫌う傾向があるので、発達は馴染めないことが多いです。学校生活でも「出る杭は打たれる」の言葉どおり、異端を嫌うので同じくなじめません。周りに理解がある人が存在すればいいのですが、そういう人はだいたい田舎を離れているので田舎に残っているのは定型の人が多く余計に行き場がありません。学校では多数派になじめず、いじめにあったりして、「不登校」になり、家で親などが発達に対する理解が無いと、親と話すことにもストレスを感じるようになり、いわゆる「ひきこもり」になります。定型の人は道を外れると、群れを離れたヌーがライオンに狩られるように、社会で行きていけなくなると思っているので、なんとかして群れに戻そうとしますが、それこそがストレスの原因になるので、できればそれ以外の道を探してあげてほしいです。よくわからなければギークハウスにつれてきてもらってもいいです。
以上のような感じで、異端の人を田舎は自然と排除するようになっていますが、その結果、変化がなくなりゆるやかに落ち込んでいくというのが、世界共通の今の傾向なのかなと思います。地方創生なんて言葉が使われだして久しいですが、多様性は元来田舎と相性が悪いのかもしれません。地方をどうにかしたいので人に来てほしいと思っているところは、まずそれが受け入れられるのかを考えてみるといいでしょう。「田舎の一員に迎える」ではなく「田舎で異端な人が活動していても許容できる」ことが大切です。それができないなら、お互いに不幸しかないのではないかなと思います。
と、発達傾向があるので、最後はなんだかわからない話になったかもしれませんが、「発達=悪」ではなく、あくまで現在の社会多数派に対してあまり適応しないだけで、逆に社会を変えられる可能性をもった非常に希少な人材なので、邪険にせず、理解して共存の道をお互いにさぐれたらいいなと思っています。
追記: 発達かどうかは診断をうけるのがいいですが、いわゆる心療内科での診断になるようです。ただ、すべての病院でやってるわけではなく、対応できる病院は限られているようなので事前にネットで調べたり、病院に問い合わせたりするといいでしょう。ADHDの場合は、薬を飲むことで一般人のフリができます。薬をのんでる間だけ効果がでるものもあるので、平日だけ飲んで休日は飲まない人もいるし、何か一般人のフリが必要なときだけ飲んだりする人もいるようです。 また、申請すれば障害手帳をもらって障害年金をもらったり税控除を受けられたりするようです。ローンが組みにくくなったりするデメリットもあるようなので、そこらへんも検討した上で考えてみてください。診断して薬もらうだけなら特に何もないので、そこまでは手軽にやってしまっていいと思います。必要なときに胃薬飲むみたいな感じで、アイテムが一つ増えると思ってください。
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