このブログ記事は EngineMaker界隈 Advent Calendar 2024 - Adventar の2日目の記事です。現在12/1のもくもく会開催中にもくもく書いています。
ここ数年は毎年似たりよったりで、コロナの進捗を書くことが多かったのですが、コロナはいろんな人に大きな影響を与えたのはもちろん、東京とシェアハウスに影響が大きかったので、どうしてもそれを語らないわけにはいかない感じでした。まだ余波は残るもののそれでも東京に人も来るようになり破産解散を覚悟していたシェアハウス運営もどうにか持ちこたえられそうな目処がたちました。コロナ禍の中、東京に人が来なくなり、いろんな人から紹介などをいただいて大変感謝しております、本当にお世話になりました。
今年もいろんなことがあったわけですが、大きいのはいくつかに分けて後日書こうと思います。狩猟を始めたり、エチオピアにいったり、数百人規模のシェアハウスの予定とかができたりと、いろいろやらせてもらってます。 今日は、そこらへんは置いておいて、今年新たに気付いたことを少し…。
正月に大網の古民家でシェアハウス住民と年越ししていると、狩猟を始めた住民から 「獲物が取れたが大きすぎて運べないから手伝ってほしい」 と連絡がありました。車で一時間ほどの場所だったので、何人かで向かうと道路脇にこんな看板をみつけました。
…天才だと思いました。ほとんど文字の情報はないのに伝えたいことは一目でわかります。ドライブ中にいろんな看板を見かけますが、情報が多すぎてよくわからないまま通り過ぎることが多い中、この看板の完璧さときたら。
走っている間にいくつか追加であって、集落に入る曲がり角のところでようやく
2文字のみ。店の名前とか電話番号とか小賢しいことは何も書かず、必要な情報を必要なだけ書いていて、この記事を思い出しました。
そんなことないだろう、日本人の識字率を舐めるなよ!と反射的に思いますが、考えてみると、注意書きを書いていても理解せず違反や失敗をしてしまう人は自分も含めて多数います。 「人間は思っているほど文字を理解できてるわけではないのではないか?」 そのように少し思っていたのをこの看板を見て、なにかつながるものがあると思ったのでした。 そこから、考えは深まり、落書きをする人、クラクションを鳴らしまくる人、喚き立てる人をみると、これは動物的な反応をしているだけで、行為にそれほど意味はないのではないかと思うようになりました。
落書きをする人は犬などのマーキングと同じ。
クラクションを鳴らしまくる人は、スズメバチなどが巣に近づいた敵への威嚇行動
喚き立てる人は何かに怯えたり不安を感じてる犬が吠えてる状態。
似ていると思いませんか?喚き立てる人が「何かあったらどうするんだ!」というのを聞いて「何かって何だ?」と思ったことはありませんか?あれは文字通り、何でもいいのです。不安な気持ちを表現しているだけで、言葉の中身にそれほど意味はない状態です。
そう思い出してから、人が喚いてるのを見てもあまり気にならなくなりました。「何か不安なんだな」と解釈して適切な対応をすることもありますが。
その後、最近になって、住民のえむけーさんが、成人発達理論というのを教えてくれました。それは以下のようなものです
成人発達理論とは?社会人としての成長に欠かせない考え方を紹介【ワークハピネス Style】人材育成・社員研修など組織開発コンサルティングの株式会社ワークハピネス
第一段階「具体的思考段階」
言語を習得した子ども・未成年がこれに該当します。よって、成人は第二段階以降に分類されることになります。
第二段階「道具主義的段階」
他人の立場でものごとを理解することが難しく、他人を道具のようにみなします。
第三段階「他者依存段階」
他人の立場を理解できるものの、自らの価値基準が定まっていません。組織では上の決定に無条件に従いがちで、自律的に行動できない状態です。
第四段階「自己主導段階」
価値基準がはっきりと定まり、他人の考えを尊重しつつも自分の判断で行動することができます。
第五段階「自己変容・相互発達段階」
他人の価値観を柔軟に受け入れ、他人との関わりあいの中で自分・他人の両方の成長を促すことができます。この段階にいる人は人口の1%にも満たないといわれており、組織内ではリーダーの資質を持つ貴重な人材といえるでしょう。
これでカテゴライズすることで、その人がどの段階の認識で何を喋っているのかという解像度がより深くなりました。大人になれば誰でも文章が読めて、論理的に思考でき、発展的な会話ができる…ということが幻想なのは大人であれば誰でもしっていることですが、それがより明確になったというのが、自分の今年の収穫です。 私が運営しているEngineMakerは30人規模のITエンジニア、起業家などをメインとしたシェアハウスで、いろんな人と一緒に暮らし、会社だけではない、生活の実態までみえるので、上記の理論や分類を個々人に当てはめると、住民の属性がよりはっきりわかるようになりました。
年末に何を言っているんだ?と思う方も大勢いると思いますが、今年一番印象に残ったのがこれなのでした。人間の内面を抽象化する手段を得て、来年もより楽しく充実したコミュニティ運営ができればと思っています。読んでくださってありがとうございました。
最後になりますが、記事中で天才的な看板を書いていたお店は以下のお店です。まだお店にいったことがないので、近い内に行ってみたいと思います。千葉県市原市にあるのでお近くにお立ち寄りの際には行ってみてください。